突然ではありますが、「ガルパンバス2号車」がこのたび完成しました。
昨年11月に運行を開始したガルパンバス(1号車)に続く、2台目の痛バスとなります。
この2号車を制作するに至った、ちょっとしたドラマがありました。
今年の3月に茨城県観光物産課より大洗関係者へ、観光庁の第1回「今しかできない旅がある」若者旅行を応援する取組、という賞に応募しないかと打診があり、そのとき観光物産課や大洗のみなさん、バンダイビジュアルの方々と冗談で「受賞したら表彰式にガルパンバスで国土交通省の玄関に乗り付けようぜ!」と話が盛り上がりました。こんな無謀な話を無責任に語るということは、「どうせ受賞なんてしないから。。。」というみなさんの暗黙の同意があったということは言うまでもありません。
ところが、、、5月末にまさかの「奨励賞」受賞の内示が来て一同歓喜。言い出したからにはやってやろうぜ!と意気込んでいました。
しかし、6月27日の授賞式当日の段取りを組んでいくうちに、大きな問題が発覚。ガルパンバス(1号車)は東京には入れないということが、今さらながらわかってしまいました。1号車制作当初は東京に乗り入れるなんてことは全く想像しておらず、古い車両にラッピングしたため、ディーゼル規制に引っ掛かり東京には乗り入れできない、という事態でした。東京に乗り入れるには年式の新しい車両に再度ラッピングするほか方法はなく、時間や費用の面であきらめるしかないと、盛り上がっていた熱気は一気に覚めてしまいました。
ところが、、、大洗女子学園が幾多の苦難を乗り越えて栄光を掴んだという「ガルパン魂」は関係者のみなさんにも宿っていました。授賞式まで2週間を切ったころ、「やっぱりやろう。間に合わないかもしれないけど、やるだけやってみよう」とみなさんが再度立ち上がったのです。
バスの採寸→デザイン起こし→茨城県バス協会のラッピング審査会承認→印刷→施工、という工程を2週間以内でやるのは普通無理です。しかし、そこには神風ならぬ「大洗の風」が吹いたのでしょう。みなさんの見事な連携で間に合ってしまいました。
「ガルパン」という一つのアニメが、多くの人を動かす強い力を与えてくれ、あきらめてはいけないということをあらためて教えてくれました。
2号車ラッピングの完成にご協力いただいたOaraiクリエイティブマネジメントをはじめとする大洗関係者のみなさま、茨城県観光物産課のみなさま、バンダイビジュアル様、茨城県バス協会様、有限会社フィール様、ガルパン応援団のみなさまほかご協力いただいたすべての方々に感謝いたします。
最後に、「ガルパン」を愛するみなさまへ
このたびの奨励賞の受賞、本当におめでとうございます。